中国人は「なりきる」のが好き?
春節期間中、中国の観光地は賑わっているようです。
湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州鳳凰県鳳凰古城地区では、衣裳レンタルショップでレンタルした少数民族の伝統衣装や漢服、古代の衣装などを身に着けた観光客が、古城を観光したり、写真を撮影したりしており、古城はさながらファッションショーのような様子を呈していると中国メディアが報道しています。
中国では、様々な観光地で、こうした衣装のレンタルショップが見られ、その地方独特の衣装や漢服に着替えた観光客がそぞろ歩きしながら写真をとる姿を多く見かけます。
鳳凰古城地区は、私も2017年10月に外国人教師の研修旅行で訪れましたが、地区全体が映画のセットかと思うような別世界になっていました。そうした場所で衣装を身につけ非日常を味わいたいという思いは理解できます。
同じく外国人教師の研修旅行で訪れた四川省では、アメリカ人教師カップルが皇帝と皇后の衣装を纏って写真撮影をしていましたので、こうした嗜好は、国籍を問わないのかもしれません。
最近は、やはりSNSの発達により、撮影した写真や動画をその場ですぐに友人や知人と共有でき、反応もすぐに得られるということが大きく影響しているといえます。
新型コロナウイルスの感染が拡大する前は、日本でも和服姿で観光する外国人観光客を多く見かけました。
それを見て、この季節にこんな着物は着ないとか、あんな着方はおかしいなどと言うのも野暮かも知れません。
観光は、他国や他郷を訪れ、景色や風物、史跡などを見て歩くことから、体験することに変わってきました。
新型コロナウイルスによって、実際に訪れずオンラインで楽しむバーチャル旅行も続々と商品化されています。
新型コロナウイルスの感染が終息したあと、人々が観光に求めるものはどのように変化していくのでしょうか。
諸行無常、大事なものを残しつつ、軽やかに変化を楽しんでいきたいものです。
<参考>
まるでファッションショー?レンタル衣装で鳳凰古城をそぞろ歩く観光客たち 湖南省--人民網日本語版--人民日報 (people.com.cn)
美しいライトアップを堪能 湖南省鳳凰古城の夜景--人民網日本語版--人民日報 (people.com.cn)
苗族の女性たちがライブ配信で故郷の鳳凰古城をPR--人民網日本語版--人民日報 (people.com.cn)
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