中国の子どもたちは睡眠不足!
中国の小中高生の8割以上が睡眠不足という話題です。
最新版メンタルヘルス青書「中国国民心理健康発展報告(2019-20)」の調査によると、中国の青少年の睡眠不足問題が悪化の一途をたどっており、小学生の95.5%、中学生の90.8%、高校生の84.1%の睡眠時間が基準以下となっている、と中国メディアが伝えています。
中国、小中高生の8割以上が睡眠不足--人民網日本語版--人民日報 (people.com.cn)
調査では、小学生95.5%の1日当たりの睡眠時間は10時間未満で、平均8.7時間、中学生90.8%の1日当たりの睡眠時間は9時間未満で、平均7.6時間、高校生84.1%の1日当たりの睡眠時間は8時間未満で、平均7.2時間だった、とのこと。
この数字を見て、中国の子どもたちの睡眠時間は意外と長いと感じました。
これまで、中国の教育に関しては、過激な受験競争、詰め込み教育の弊害、過重な負担を強いる宿題など、多くの問題が指摘されてきました。
中国教育部も2015年以降、宿題の「負担削減令」を複数回出していました。
しかし、世界各国と比較すると、依然として多い状態が続き、子どもの宿題を手伝う親の負担が大きすぎることも問題として浮上していました。
2019年に教育部は「意見」を出し、知育に偏っている義務教育を見直し、「知育・徳育・体育・美育・労働」教育を総合的に行うように通知し、子どもが家庭内の家事労働の一部を負担し親を助けることなども奨励してきました。
こうした政策を受け、学校から課される「宿題」は減少傾向にあるようですが、宿題以外の課題が増えたのかも知れません。
さらに近年は、伝統文化教育にも注力しており、2019年から北京市の高校入学試験に「書法」が入るなど、子どもたちが習い事に費やす時間も必然的に多くなっているようです。
中国の子どもたちの睡眠時間は、今後もなかなか増えそうにありません。
私の学生時代は、いわゆる「四当五落」と言われ、「4時間しか寝ない人は合格できて、5時間以上寝ている人は不合格になる」と親や先生から叱咤激励されながら頑張った記憶があります。
しかし、最近では学習や仕事の効率を上げるために睡眠が最も重要であるとの研究が注目され、関連書籍を多く見かけるようになりました。
日本の受験界でも「四当五落」ではなく、「六当五落」の時代と言われているようです。
何時間の睡眠が最適なのかは個人差もあるでしょうが、やはり子どもの心身の健全な成育を促す為に、十分な睡眠の量と質が確保されることが重要だと思います。
私もスマートウォッチで、日々の睡眠の質量を確認し、アンチエイジングに努めています。
若い学生たちに囲まれていることが、最も効果的なアンチエイジングとも言えますが。
祝您有个美好的一天!(良い一日を!)