上海地下鉄の券売機で「デジタル人民元」が使える

デジタル人民元の話題です。

上海地下鉄人民広場駅では3月3日から、複数のタッチパネル式券売機に、「デジタル人民元」による支払方式が導入された。これらの自販機で、購入したいチケットをタッチすると、「微信支付(WeChatペイ)」、「支付宝(アリペイ)」、「銀聯雲閃付(モバイル・クイックパス)」、「デジタル人民元」という4種類の支払方法が画面に登場する。このうち「デジタル人民元」をタッチしてQRコードをスキャンすると、デジタル人民元での購入手続きが完了する、と中国メディアが伝えています。

一部券売機が「デジタル人民元」の取り扱い開始 上海地下鉄--人民網日本語版--人民日報 (people.com.cn)

 

デジタル人民元は、各地でテストが行われていますが、まだ一般には普及していません。

中国で生活するうえで、スマホさえあれば、上述の「微信支付(WeChatペイ)」、「支付宝(アリペイ)」で、ほぼ全ての支払いが完結します。

 

デジタル人民元と微信支付や支付宝など決済ツールとはどう違うのか?

中国人民銀行デジタル通貨研究所の穆長春所長は、「微信支付と支付宝は金融インフラであり、『ウォレット』だ。それに対しデジタル人民元は決済ツールであり、『ウォレット』の中身に当たる。デジタル人民元の発行後も、微信支付や支付宝で決済ができる。『ウォレット』に入れられる中身に中央銀行発行の通貨が加わるということにすぎない」と説明しています。

デジタル人民元とは何か (2)--人民網日本語版--人民日報 (people.com.cn)

 

 しかし、テストを通して、コールドウォレットと呼ばれるインターネットに接続していない状況でも、取り引きや送金が完了できるシステムも研究されているようです。

これまで支払い時に、信号が弱くて時間がかかりイライラすることも多かったので、この点は期待できるとも言えます。

 

中国は5Gへの変換も急速に進んでいます。

大学キャンパス内も5Gが使用できる範囲が広がり、イライラも少なくなってきました。

果たして、デジタル人民元は今後どのような形で、生活の中に浸透していくのでしょう。

 

中国で暮らす人々のスマホから微信支付や支付宝のアプリが消える日が来るのかどうか、今後も見守っていきたいと思います。

 

 

祝您有个美好的一天!(良い一日を!)