中国、清明節は5G「クラウド」で墓参り
中国の5G「クラウド」墓参りの話題です。
江蘇省南京市にある雨花台功徳園は3月11日、清明節5G「クラウド」墓参りサービスを開始しました。
同園は、市民が清明節の墓参りで人が密集する状態になることを避けるため、5G基地局を建設して5Gネットワークを開通させ、この「クラウド」墓参りにおいて、より高画質でスムーズな動画を提供しています。
市民は、オンラインプラットフォーム上で、故人の氏名を入力し、墓参り代行の様子をライブ配信で視聴し、献花、焼香、ろうそくへの点灯などをオンラインで行い、先祖に対する追悼と感謝の気持ちを託すことができるとのことです。
中国メディアが伝えています。
http://j.people.com.cn/n3/2021/0312/c94638-9828445.html
2021年の清明節は4月4日です。
清明節は、人々が墓に参って先祖を祭り、野山に出かけて春の遊びをします。
清明節は農暦(旧暦)の24節気の一つで、春風が吹き、暖かくなると、空気は新鮮で爽やかになり、天地は明るく、清らかになるため「清明」と呼ばれます。
しかし、この時節は、雨が次第に多くなります。親に仕える道を重視する中国人は、「生者に仕える如く死者にも仕える」という考え方から出発し、墓を先祖が地下に住んでいる場所と見なし、雨季が到来する前の清明の季節にはまず、風雨に一年間さらされてきた墓を修復、整理し、草を刈り、土を盛ります。そして供物を並べて礼拝し、先祖にご加護と平安を祈る習慣があります。
http://www.peoplechina.com.cn/maindoc/html/wenhua/festival/200504.htm
また、清明節には、烈士を偲び、哀悼の意を表し、愛国精神を継承する行事が中国各地で行われます。
http://j.people.com.cn/n3/2019/0405/c94638-9564202.html
新型コロナウイルスの感染拡大で、中国の伝統的な習俗も徐々に変化しているようです。
特に、多忙を極める都市生活者には、こうしたサービスは、歓迎されていくでしょう。
コロナ後も、この変化は続くのか、見守っていきたいと思います。
祝您有个美好的一天!(良い一日を!)