中国、柳絮飛散に関する注意喚起

本格的に柳絮が飛散する季節を迎え、北京市では注意喚起を行っています。

 

柳絮(白い綿毛をもった柳の種子)が舞う時期は一般的に4月上旬から5月下旬まで、およそ50日間続きます。

北京市疾病予防管理センターは8日に健康を守るための注意を打ち出し、「柳の綿が飛散するのは一般的に昼間が最も多く、アレルギーのある人はできるだけ昼間の外出を避けてほしい」と呼びかけています。

飛散する綿状の物質はアレルギー反応を引き起こし、鼻から入ると強い刺激となって、鼻水、咳、ぜんそくなどを引き起こしたり、かゆみ、目の充血など皮膚のアレルギー反応を引き起こしたりすることがあり、深刻な場合は気道の感染や呼吸困難を引き起こすといいます。

http://j.people.com.cn/n3/2021/0410/c94475-9837808.html

 

北京市では、2000年より柳絮の飛散対策を開始し、木の種類を替える、雄株を接ぎ木するといった手段により、市街地内の雌株の柳は激減しているようです。

また、人の密集する地域の柳に飛散防止の注射を行ったり、枝を短く切り、樹冠を水で高圧洗浄することで、飛散を防止したりしています。

http://j.people.com.cn/n3/2016/0331/c95952-9038397.html

 

 

中国では、柳絮の飛散はかなり広範囲で見られます。

風に舞う様子は幻想的で、まさに春の風物詩です。

 

私は、日本にいたとき、漢詩の中で柳絮に出会い、ずっと見てみたいと思っていました。

中国に赴任し、山東省の大学キャンパスで始めて柳絮が舞う光景を目にしたとき、本当に興奮し、歓喜したことをはっきりと思い出します。

 

しかし、アレルギーのある人にとっては、恨めしい存在です。

北京のみならず、各地で対策が進んでいるようですが、切り倒されるのは少し残念な気がします。

うまく折り合いをつける方法をみつけてほしいものです。

 

祝您有个美好的一天!(良い一日を!)