中国、上海に「思いやり乗車」機が登場

中国、上海に「思いやり乗車」機が登場した話題です。

 

この「思いやり乗車」機は、上海49番路線バスの終点停留所である上海体育館に設置されています。

公共交通カードや小銭を携帯し忘れたり、スマホ電源が切れたりした場合でも、乗客がこの機械にある丸いボタンを押せば、「現金取出口」から2元(1元は約16.7円)が出てきて、乗客はそれを使って、バス代を支払えるというものです。

また、この機械には、「現金投入口」もあり、現金を受け取った乗客がバス代を返したり、バス代を寄付したいと考えた人がここから寄付をしたりすることができます。

http://j.people.com.cn/n3/2021/0416/c94638-9840002.html

 

このような機械は、まだ一部で設置されているにすぎませんが、中国社会の変化を感じます。

 

私も上海に来たばかりの頃、バス代(1元)の支払いに戸惑っていたら、他の乗客の方から「これ、どうぞ」と言って1元硬貨を手渡されたことがありました。

また、現在は公共のバスに乗る際、マスク着用でなければ乗車できませんが、マスクを携帯しておらず、運転手から乗車拒否されている人に、他の乗客からマスクが手渡される状況をよく見かけます。

 

中国、特に都市部では、経済的に豊かになり、人々の心のありようにも変化が生じているように思います。

また、コロナの危機を通して、こうしたちょっとした「おもいやり」が、社会に浸透してきたように感じます。

中国が、今後さらに、誰にとっても生きやすい社会になっていくことを期待したいと思います。

 

祝您有个美好的一天!(良い一日を!)