中国、第7回全国人口調査(国勢調査)の結果発表

中国国家統計局、国務院の第7回全国人口調査(国勢調査)の結果が発表されました。

発表によると、中国全土の人口は14億1178万人と、2010年に実施された第6回国勢調査の13億3972万人と比べて、7206万人増加(5.38%増)しています。

 

以下、発表の内容です。

 

1世帯当たりの平均人口は2.62人で、2010年の3.10人と比べて0.48人減少。

一般世帯の規模が縮小し続けている主な原因として、中国の人口流動が日に日に頻繫化しているほか、住宅環境が改善され、若者が結婚後、親と別世帯を構えるようになっている。

 

地域別の人口の割合は、東部エリアが39.93%、中部エリアが25.83%、西部エリアが27.12%、東北エリアが6.98%。

2010年と比べると、東部エリアの人口が占める割合が2.15ポイント上昇し、人口は経済が発達した地域や都市群にさらに集まるようになっている。

 

年齢別で見ると、0-14歳の人口が2億5338万人(17.95%)、15-59歳の人口が8億9438万人(63.35%)、60歳以上の人口が2億6402万人(18.70%)。65歳以上の人口が1億9064万人(13.50%)。

2010年と比べると、人口の割合は、0-14歳が1.35ポイント上昇、15-59歳が6.79ポイント下降、60歳以上5.44ポイント上昇。

中国の15歳未満人口の割合が上昇していることから、出産関連の政策の調整が功を奏している。

 

学歴別に見ると、大学卒業の学歴を所有する人口は2億1836万人となり、人口10万人に対する大学卒業の学歴所有者の数は2010年の8930人から1万5467人に増加。

15歳以上の人口の受けた教育の年数は、平均9.08年から9.91年に上昇し、非識字率は4.08%から2.67%に下降。

受けた教育の程度が継続的に向上していることは、中国がここ10年、高等教育や青壮年の非識字撲滅などをめぐる措置を大々的に講じたことが功を奏して、国民の素養が向上していることを反映している。

 

都市部の人口は9億199万人で、全体の63.89%、農村部の人口は5億979万人で36.11%。

2010年と比べると、都市部の人口は2億3642万人増えたのに対して、農村部の人口は1億6436万人減少し、都市部の人口の割合は14.21ポイント上昇。

中国の新型工業化、情報化、農業現代化などがますます進み、農業転移人口(農業を辞めて都市部に出た人)市民化政策が実施されるにつれて、ここ10年、中国の新型都市化が安定して推進され、都市化建設が歴史的成果を挙げている。

 

民族別に見ると、漢民族の人口は12億8631万人で、全体の91.11%、各少数民族の人口は合わせて1億2547万人で、8.89%。

2010年と比べると、漢民族の人口は4.93%増、各少数民族の人口は10.26%増となり、少数民族の人口の割合は0.40ポイント上昇。

各民族の人口が安定して増加していることは、中国共産党の指導の下、各民族が全面的に発展、進歩する様子を映し出している。

http://j.people.com.cn/n3/2021/0511/c94475-9848824.html

 

2010年から2020年までの10年間に中国は大きな変貌を遂げました。

今後も社会の変化の勢いは留まることなく、益々加速するものと思われます。

そうした中、人々の価値観も大きく変化しています。

中国の若者の間に広がる晩婚や非婚を肯定的にみる価値の変容は、今後の人口構成に大きな影響を及ぼしていくものと思われます。

今後の展開を見守りたいと思います。

 

祝您有个美好的一天!(良い一日を!)