李白の詩「夏日山中」に思う

       夏日山中

    李白 〔唐代〕

懶搖白羽扇,裸袒青林中。

脫巾掛石壁,露頂灑松風。

 

白い羽の団扇で扇ぐのもめんどうで、青々と木の茂る森林の中で肩肌脱ぎになる。

頭巾を脱いで岩の壁面にひっかけ、冠をつけないで頭を露わにして松の木を吹き抜ける風に晒してみる。

 

「夏日山中」は、唐代の詩人李白(701-762年)の五言絶句。

この詩は、夏の山中で暑さをしのぐ様子を詠んだものです。

李白は「詩仙」と呼ばれ、浪漫主義の詩人として知られています。

 

詩人は、夏の日の山中で、冠を外して肌脱ぎになり、松の林を抜けてくる青みを帯びた風に当りながら涼みます。その自由闊達な姿が、自然にかつ飄々と描かれています。

酒を好み、豪放で飄逸な詩を多く残していますが、この詩も、20字という僅かな字数の中で李白らしさを十分に感じさせてくれる詩といえそうです。

 

参考:https://so.gushiwen.org/shiwenv_133e29e8a051.aspx

 

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