白居易 の詩「夜雨」に思う

     夜雨

    白居易 〔唐代〕

早蛩啼複歇,殘燈滅又明。

隔窗知夜雨,芭蕉先有聲。

 

早啼きの蟋蟀が啼いてはまたやみ、油が残り少なくなった灯は消えてはまた灯る。

芭蕉の葉の音で、窓の外では雨が降りはじめたのがわかる。

 

「夜雨」は、唐代の詩人白居易(772-846年)の五言絶句。

この詩は、夜の雨を詠んだものです。

詩人は、夏から秋へと向かう、まだ暑さが残る夜に降る雨を、自身の落ち着かない不安な心情を託して詠んでいます。

雨が降る様子を直接的には描写せず、周囲の景物の変化で描写しており、読むものの想像を拡げてくれます。

 

参考:https://so.gushiwen.org/shiwenv_4f4d2b19626e.aspx

 

 

左脳でも聞いてみなさい虫の声君はノイズと耳を覆へり  cogito

 

 

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