胡令能 の詩「小児垂釣」に思う

       小児垂釣 

      胡令能 〔唐代〕

蓬頭稚子学垂纶,側坐莓苔草映身。

路人借問遙招手,怕得魚驚不応人。

 

ぼさぼさ頭の子供が川辺で魚つりの練習をしている。莓苔の上に体を斜めにして座り込み、草で身を隠して(魚から見えないようにし)ている。

通りすがりの人が、子供を見つけて手で招き寄せて道を尋ねようとするが、魚が驚いて逃げてしまうのを恐れて、通行人の問いかけにも応えようとしない。

 

「小児垂釣」は、唐代の詩人胡令能(785-826年)の七言絶句。

この詩は、子供が魚釣りをしている様子を詠んだものです。

魚釣りをしている子供の無邪気で一生懸命な様子が、見て取れます。詩人の子供に対する暖かな眼差しも感じられる詩です。

 

この詩が作られた具体的な時期などは不明です。

詩人が農村に住む友人を訪ねたとき、子供に道を尋ねた後に作ったものと思われます。

唐詩の中で、子供の生活を題材としたものは少なく、この詩は貴重なものといえます。

 

参考:《唐诗鉴赏辞典 新一版》2013年,上海辞书出版社,719-720页

https://so.gushiwen.org/shiwenv_200d28227643.aspx

 

今日、6月1日は国際子供の日(International Children's Day)です。

1925年にジュネーブで開かれた子供の福祉世界会議で制定されました。

これにあわせて、旧共産圏諸国を中心に世界の約2割の国がこの日を「子供の日」と定めています。

中国でも、この日の前後には、子供たちが参加する様々なイベントが開催されます。

子供たちが元気に伸び伸びと暮らし、幸せを感じられる世界を作っていきたものです。

 

 

黄金の空蝉みつけ子供らは網を片手に大木仰ぐ   cogito

 

 

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