温庭筠の詩「蓮花」に思う

      蓮花

        温庭筠 〔唐代〕

緑塘揺滟接星津,軋軋蘭桡入白蘋。 

応為洛神波上襪,至今蓮蕊有香塵。

 

緑色に染まった池の水に燦めく銀河が映り込んでいる。小舟の櫂がガタガタと音を立てながら田字草(デンジソウ)をかき分けて進んで行く。

水面に咲いた蓮の花はまるで洛水女神の足跡のようであり、蕾の中にはまだ女神の香りが残されている。

 

「蓮花」は、唐代の詩人温庭筠(約817-約866年) の七言絶句。

この詩は、蓮の花を詠んだものです。

夜の蓮池とそこに咲く蓮の花の美しさが抒情的に詠まれています。

この詩がいつ頃詠まれたのか、詳細はわかっていません。

 

参考:https://so.gushiwen.org/shiwenv_af4949f9b4b8.aspx

 

 

輝ける日日草の白き花梅雨明け近き朝日を受けて   cogito

 

f:id:COGITO:20210607050534j:plain