王昌齡の詩「送郭司倉」に思う

  送郭司倉   郭司倉を送る

        王昌齡

 映門淮水綠, 門に映ず 淮水の緑

 留騎主人心。 騎を留む 主人の心

 明月隨良掾, 明月 良掾に随い

 春潮夜夜深。 春潮 夜夜に深し

 

門前を流れる淮水に映る濃い緑、暫く騎馬の彼を引き留めたのは、送る主としての友情のゆえである。別れたとき、明月はこの優れた役人に随って行った。彼が去った後、淮水の春の潮が夜ごとに寄せて、彼との友情は深まるばかりである。

 

「送郭司倉」は、唐代の詩人王昌齡(698-756)の五言絶句。

この詩は、春、友人を送った様子を描いた詩であり、別れた友に対する情を淮水の春の潮に喩えた含蓄のある思いの深い詩となっています。

詩人と送った友人との関係は定かではありません。

 

  陽の光玲瓏として水に映え胸の痼りを解かしてゆきぬ  cogito

 

 

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