中国、上海在住の台湾人を対象とした新型コロナワクチン接種予約スタート

上海市は、2021年4月19日0時より、「接種内容に対して理解し、自ら希望し、費用を自己負担し、リスクは自己責任とする」という原則に基づき、上海に在住する台湾人のうち年齢条件を満たす人々(18歳から75歳まで)を、国産ワクチン(市場流通段階)接種対象に組み入れると発表しました。

 

現在使用されている国産の新型コロナウイルスワクチンは、不活化ワクチンで、2回接種する必要があり、台湾人は、上海市民と同様、無料で接種を受けることができると中国メディアが伝えています。

上海在住の台湾人を対象とした新型コロナワクチン接種予約スタート 上海市--人民網日本語版--人民日報 (people.com.cn)

 

3月29日には、上海に住む対象年齢の外国人接種希望者を対象としたワクチン接種の予約が開始され、すでに接種が進められています。

 

ちなみに、外国人については、中国の社会保障医療保険加入者は、加入している中国人と同じ待遇を受けるのに対して、未加入者は1回100元(1元は約16.65円)の費用が必要です。

http://j.people.com.cn/n3/2021/0324/c94475-9832168.html

 

 

果たして、どのくらい多くの台湾人が希望されるのでしょうか。

私はまだ迷っているところです。

 

祝您有个美好的一天!(良い一日を!)

王勃の詩「羈春」に思う

      羈春   王勃

客心千裏倦,春事一朝歸。

還傷北園裏,重見落花飛。

 

千里の道を漂泊し名を追い求めようとすることには倦み疲れ、春の風物は私を帰郷への思いに駆り立てる。

北園の情景は何故このように人を感傷的にさせるのか。またしても花々が風に舞い、散っていくのを見てしまった。

 

「羈春」は、唐代の詩人王勃(650?-676年)の五言絶句。

この詩は、晩春の光景を見ながら心情を詠んだものです。

題名の「羈春」は、「春をつなぎ止める」という意味ですが、つなぎ止めようも自然の摂理に逆らうことはできません。人もまた同じであり、その切なさを詠んだものと思われます。

 

王勃は、中国の唐代初期の詩人で、楊炯・盧照鄰・駱賓王とともに「初唐の四傑」と称せられます。

祖父の王通は隋末の高名な儒学者で、祖父の弟の王績も詩人として知られました。

王勃も幼少より神童の誉れ高く、6歳の時にすでに詩作を始めています。

16歳の時に科挙に合格し、朝散郎となり、ついで高宗の子の沛王李賢の侍読となってその寵を受けます。

諸王の闘鶏を難じた「檄英王鷄文」を書いて出仕を差し止められ、剣南に左遷されます。

のちに虢州(現在の河南省三門峡市)の参軍となったときに罪を犯した官奴を匿いきれなくて殺し、除名処分にあいます。

この事件に連座して左遷された父の王福畤を訪ね、その困窮ぶりを目の当たりにします。その帰途、南海を航行する船から転落して溺死しました。

 

五言律詩や五言絶句に長け、代表作の「送杜少府之任蜀州」など80首余りの詩が残されています。

 

この詩は、早熟で将来を期待されながらも、うまく世を渡れず、わずか27歳の若さで亡くなった詩人の思いが凝縮された詩といえるかもしれません。

 

参考:https://so.gushiwen.org/shiwenv_14b0697b00dd.aspx

 

 

吾が思ひ綴る手立てを持ちたるの心強さを改めて知る   cogito

 

 

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中国の若者には、「たくましさ」が足りない!?

中国の大学生は、マナーが向上し、おしゃれに気を遣い、他人への心配りもできる、これが最近の私の印象ですが、「たくましさに欠ける」というのが、中国社会における若者の印象のようです。

 

「青少年がたくましさを養うよう導くにはどうすれば良いか」というのは、中国の社会で関心が高まっている問題だとして、中国青年報社社会調査センターが問巻網(wenjuan.com)と共同で1519人を対象とした調査を行っています。

 

「今の青少年はたくましさを養う必要があるか?」との質問に、回答者の85.5%が「ある」と答え、「ない」という回答は4.6%にとどまった、とのことです。

その他、9.9%が「何とも言えない」と答え、86.8%は「責任感や協調性を高める教育をしなければならない」と答えたと、中国メディアが伝えています。

http://j.people.com.cn/n3/2021/0419/c94475-9840591.html

 

また、「草食系」の男性アイドルが人気となっている原因について、調査では、回答者の65.7%が「日本や韓国の文化やエンタメの影響」、61.4%が「インターネットで注目を集めているため」、38.2%が「家庭における教育において父親の影が薄いことと関係がある」、37.9%が「有名人の影響」、30.7%が「女性がますます強くなっていることに原因がある」と答えています。

 

中国青少年研究センター少年児童研究所の孫宏艷所長は、「大人が子供を過度に保護すると、子供は苦労したり、冒険したりすることを知ることなく育ち、性格も弱々しくなってしまう」との見方を示しています。

 

 

先日の授業で、最近中国の若者の間で中国語の《不好意思》や“sorry”が、日本語の「すみません」と同じような使われ方をしていることが話題になりました。

 

その中で、他人との様々な接触に際し、《不好意思》や“sorry”を多用する理由として、「人との摩擦を避けたい」「トラブルになるのが嫌!」「他人と討論するのは、時間の浪費」「口論になって、エネルギーや感情を浪費したくない」といった声が聞かれました。

人との摩擦を極力避け、自分の時間を大事にしたいというのが学生の本音のようです。

 

しかしながら、彼らの親世代が、自分の意見を持って、とことん討論(口論)する姿を見ている学生の中からは、「摩擦を避けていても問題の解決にはならない。」「もっと積極的に問題に向き合う方がよい。」という声も聞かれました。

 

中国は、経済的に豊かになり、インターネットで一部の制限はあるものの、様々な情報にアクセスできるようになり、人の価値観も急激に変化しています。

価値観の変化が、地域や世代によるギャップを生み出しているのも気になります。

 

今後も見守っていきたいと思います。

 

祝您有个美好的一天!(良い一日を!)

韋應物の詩「春遊南亭」に思う

           春遊南亭   

                    韋應物

川明氣已變,岩寒雲尚擁。

南亭草心綠,春塘泉脈動。

景煦聽禽響,雨餘看柳重。

逍遙池館華,益愧專城寵。

 

谷川は明るさを増し、気候もすでに暖かくなったが、山の岩は雲が覆い、まだまだ寒い。

南亭の枯草には緑の新芽が芽生え、早春の池には泉が沸き起こっている。

暖かな日差しを受けて鳥や獣たちの鳴き声が響き、柳の枝はさきほど降った雨が残り、重くなっているようだ。

そぞろ歩いて池や館の周りが華やいでいるのをみると、また專城に籠もることになる自分の身が残念である。

 

「春遊南亭」は、唐代の詩人韋應物の五言律詩。

この詩は、建中4(783)年頃の早春に、詩人が南亭に遊んだ際に詠んだものです。

南亭の美しい風光は人を誘います。いきいきと命が躍動する春の情景に触発されて、この詩を詠みました。

南亭の詳細はわかっていませんが、それは恐らく水辺にあり、周囲には山や池があり、旅の宿があり、旅人に憩いの場を提供している場所なのでしょう。

 

春の訪れとともに気候は暖かくなってきましたが、山にはまだ雲が覆い、冬の寒さが残っています。

南亭の周りの生きとし生けるものには春気が萌芽しています。陽光を受けて鳥や動物たちの鳴き声が響き渡り、先ほどまで降っていた雨がまだ枝に残る柳は、その緑をさらに増し美しく輝いています。

早春を愛でながらそぞろ歩く中で、ふと詩人の心は動きます。そして、今、こうして南亭に遊び、早春を満喫しているが、やがて仕事に戻り、地方長官としての役職を果たさなければならない不自由な身である自分の現実に寂しさを覚えるのです。

 

旅は非日常性を体験できる素晴らしいものですが、いつかはまた日常の生活に戻っていかざるをえません。旅の時間が素晴らしいものであればあるほど、現実との落差に心は沈みがちです。

しかし、日常があるからこそ、非日常の時間を貴重なものとして楽しむことができます。非日常を味わい、リフレッシュすることが日常の活力にもつながります。

日常と非日常が穏やかに繋がっている生活が理想かもしれませんが。

 

「楽しい時間よ、止まれ!」という思いは、唐代の詩人も同じだったのだと、思わず親近感を覚えてしまう詩です。

 

参考:https://so.gushiwen.org/shiwenv_256a43dc32eb.aspx

 

 

手を広げ飛び込みたくなる輝きは眼下流るる谷川の水   cogito

 

 

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ボアオ・アジアフォーラム開幕

ボアオ・アジアフォーラムが18日に海南省博鰲(ボアオ)で開幕しました。

発表では、アジア経済は2021年に回復的な成長を見せ、成長率は6.5%を超える見込みだとしています。

また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響について、アジア経済体の経済発展は世界の他の地域より明らかに優れているとし、中国駐在のチャタルジー国連代表は、中国による新型コロナウイルスの感染拡大への対策を賞賛したと中国メディアが伝えています。

http://japanese.cri.cn/20210418/c2a62852-4a2d-5800-4554-897a98fb6e98.html

 

米ジョンズ・ホプキンス大の集計では、日本時間18日午後6時時点で、世界の新型コロナウイルス感染者は累計で1億4074.9万人。

インドの感染第2波は勢いを増し、17日に確認された新規感染者が26.1万人と連日の最多更新。累計で1478.8万人となっています。

最大の感染国米国は3162.8万人。一時期は米国が世界全体の25%超を占めていましたが、1月中旬以降、感染拡大のペースがやや鈍り、直近では全体の22.5%まで低下。2位のブラジルは1390.0万人。

https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00673/

 

日本やインドをはじめ、アジア諸国もまだまだ予断を許さない状況です。

そうした中、中国はほぼ平常を取り戻していると感じます。

 

祝您有个美好的一天!(良い一日を!)

杜牧の詩「即事」に思う

     即事

    杜牧

小院無人雨長苔, 小院人 無く 雨 苔を長じ,

滿庭修竹間疏槐。 滿庭の修竹 疏槐に間る。

春愁兀兀成幽夢, 春愁兀兀として 幽夢を成し,

又被流鶯喚醒來。 又た 流鶯に喚び醒まし來らる。

 

雨が降った後の小さな庭には、人の気配がなく、苔むしており、庭中の長く伸びた竹の間に槐がまばらにまじわっている。

春の愁いは漠然たる夢と化し、それがまた枝から枝へと飛び移りながら啼く鶯に呼び覚まされてしまう。

 

「即事」は、唐代の詩人杜牧の七言絶句です。

この詩は、春の風景を見ながら春愁を詠んだものです。

 

詩人は、雨上がりにひとり苔むした小さな庭にたち、青々と伸びる竹とまだ花をつけない槐の木を眺めながら、春の愁いを感じます。しばし、夢のような愁いの中に沈溺していると鶯が啼き、現実に引き戻されるのです。

 

華やいだ春の日にも、ふともの悲しさを感じる時があります。

ことに雨が降り続いた時などは、温かさと湿り気を帯びた空気が愁いを誘います。

詩人の愁いがどこから来るものだったかは定かではありませんが、思わず共鳴してしまう詩です。

 

https://so.gushiwen.org/shiwenv_7642dc0ed401.aspx

 

 

何者になりたくて我生きてをりカストラートの声を聞きつつ  cogito

 

 

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中国重慶、世界初の自動運転クラウドバス開通

4月16日、世界初の自動運転クラウドバス(「雲巴」、軌道交通)が重慶市璧山区で開通したという話題です。

 

このモデル路線は総投資額が18億元(約300億円)に上り、璧山高速鉄道駅と重慶地下鉄1号線の璧山駅を結び、メイン路線は全長15.4キロメートル、駅は15あり、すべて高架駅となっています。

 

クラウドバスにはカーブの半径が小さいという特徴があり、登坂能力が高い、騒音が少ない、振動が少ない、安全性が高い、敷設方式が柔軟であるといった長所を備え、最高速度は時速80キロメートルに達するとのこと。

 

また従来の交通方式であるライトレールや地下鉄に比べて、建設コストが安い、建造周期が短い、外観がよく周囲の環境に溶け込みやすいといった優位性があり、乗客によりスマートで快適で便利な移動体験を提供し、都市交通の新たな高度化を後押しすることができる、としています。

http://j.people.com.cn/n3/2021/0417/c95952-9840170.html

 

重慶では、4月から自動運転バス運賃徴収モデル運行プロジェクトもスタートし、自動運転バスの乗車体験もできます。

http://j.people.com.cn/n3/2021/0413/c94638-9838615.html

 

世界で開発と実証実験が進められている自動運転技術は、日進月歩のようです。

安全でかつ環境に優しい移動ができるようになることを期待したいと思います。

 

祝您有个美好的一天!(良い一日を!)