中国が世界最大の言語資源バンクを構築

中国言語保護プロジェクトの話題です。

 

2015年にスタートしたこのプロジェクトは、最先端技術を使って、中国の方言や少数民族の言語、会話体の言語文化などの実際の言語資料を収集・記録することを目標としています。そして、科学的な方法を通して、整理、加工し、大規模なマルチメディア言語データベースを構築し、言語資源の保護研究業務を展開することを目的としています。

http://j.people.com.cn/n3/2017/0718/c206603-9243152.html

 

中国に現存する約130種類の言語のうち、68種類の使用人口が1万人以下で、うち、25種類の使用人口は1千人以下ということ。

少数言語の消滅の危機は、世界的な問題で、言語文化の多様性の保護と発展が、国連や各国、各地が重視する課題となっています。

 

このほど、この中国言語資源保護プロジェクトの1期目標が達成され、世界最大規模の言語資源バンクが構築されたとのことです。

http://j.people.com.cn/n3/2021/0421/c94638-9841600.html

 

調査により123言語及び全国各地の方言音声データが560万件以上、動画データが500万件以上集まっているようです。

 

中国の学校教育では、《普通话》(中国共通語)の使用が徹底されてきました。

そのため、少数民族の学生も民族固有の言葉を話したり、文字を書いたりできる学生が少なくなっていると感じます。

 

このプロジェクトの今後の展開を見守っていきたいと思います。

 

祝您有个美好的一天!(良い一日を!)