中国、旧暦の秋分の日が「農民豊作節」に

中国では、郷村振興促進法が可決され、旧暦の秋分の日が「農民豊作節」になりました。

 

「郷村振興促進法」が、4月29日に開催された第13期全国人民代表大会常務委員会第28回会議で可決され、今年6月1日から施行されます。

http://j.people.com.cn/n3/2021/0430/c94475-9845886.html

 

郷村振興促進法は計10章、74条からなり、

「毎年、旧暦の秋分の日を『中国農民豊作節』と定める」

「農村振興の審査・評価制度、活動年度報告制度、監督・検査制度などを構築する」

「永久基本農地保護制度を実施する」

「農民の収入が安定して増加するのに有利な健全なメカニズムを構築する」

「農村の人材をめぐる健全な活動体制メカニズムを構築する」

「重要な生態系の健全な保護制度や健全な生態保護補償メカニズムを構築する」

「農村の住宅建設の健全な質と安全管理制度を構築する」

「分類し、秩序立てて、村落の建設を推進し、村落の解散・合併を厳格に規範化し、農民の意向に反する解散・合併や、法で定められた手順に沿わない解散・合併は厳禁とする」

といった内容が規定されています。

 

中国共産党第19回全国代表大会が郷村振興戦略を提出して以来、中央から地方まで、中国各級政府は郷村振興戦略計画の制定を急いできました。

この背景には、国家の「二つの百年」奮闘目標があります。

中国共産党第19回全国代表大会報告は2020年までに小康社会(ややゆとりのある社会)の勝負を決する段階に全面的に突入し、2035年までに基本的に現代化を実現し、2050年までに現代化強国を全面的に作り上げるとしました。

 

これらの重要な時間の節目に基づいて、中央農村工作会議は2020年までに郷村振興は重要な進展を得て、制度の枠組と政策システムを基本的につくりあげ、2035年までに郷村振興は決定的な進展を得て、農業・農村の現代化が基本的に実現し、2050年までに郷村を全面的に振興させ、農業を強くし、農村を美しくし、農民が裕福になることを全面的に実現させることを提起しています。

http://www.chinapictorial.com.cn/jp/Jajishi/201803/t20180302_800119159.html

 

2020年、中国は新型コロナウイルスに翻弄され、国家目標だった「小康社会」全面的実現の宣言は持ち越しとなっています。

https://www.sankeibiz.jp/macro/news/201215/mcb2012150619002-n1.htm

 

今回「郷村振興促進法」の制定により、中国の農村振興促進に法的根拠ができたことになります。

都市と農村の様々な格差が縮小していくのか、今後の展開を見守りたいと思います。

 

祝您有个美好的一天!(良い一日を!)