韋庄 の詩「与小女」に思う
与小女
韋庄 〔唐代〕
見人初解語嘔啞,不肯帰眠恋小車。
一夜嬌啼縁底事,為嫌衣少縷金華。
大人を見てはアーウーと言葉を習い始め、おもちゃの車で遊んでは、眠ろうとしない。
ぐずって一晩中泣いているのは、一体どうしたことか。服の上に金の糸で施した刺繍の花が少ないのが気に入らないのか。
「与小女」は、唐代の詩人韋庄(約836-約910年)の七言絶句。
この詩は、自分の幼い娘の様子を詠んだものです。
まだ幼い娘が、言葉を覚えはじめ喃語を話す様子、好きな玩具を離さず、寝付こうとしない様子、服に刺繍された花が足りないと一晩中ぐずって泣く様子など、娘との生活の些細な出来事が描写されています。詩人の娘に対する深い愛情がにじみ出た詩といえそうです。
韋庄は、晩唐の詩人で、長安杜陵(現在の陝西省西安市附近)の人。
蘇州刺史を務めた詩人韋応物(737-792年)の後裔に当ります。
韋庄は晩唐の詩人として重要な位置にあるほか、詞作にも優れ、温庭筠とともに花間派の人物として「温韋」と併称されます。
参考:https://so.gushiwen.org/shiwenv_3a273e3f5ce3.aspx
日本語と英語たくみに使ふ子の 吾に向けらるるため口の意味 cogito